VMware Fusionに入れた旧macOSの画面解像度が変更可に
2020年 06月 08日
2020年2月に「macOS10.15で旧macOSを使う」というエントリーを掲載し、32bitアプリが動かなくなったmacOS(10.15=Catalina)で、32bitアプリを動作させる方法を記しました。Catalinaに、仮想環境であるVMware Fusionをインストールし、そこへ旧macOSをインストールすることで、32bitアプリが使えるようになるというお話でした。
この方法で、最新のMac(Catalina)で32bitアプリが使えるようになったのですが、画面解像度に問題がありました。インストールした旧macOS(Sierra)の画面が、1024×768ピクセルというサイズで固定されてしまったのです。
私がMac miniで使っているモニターは、画面解像度が2560×1440ピクセルなのですが、旧macOSの画面が1024×768の画面でしか出ないということで、半分以下のサイズ(面積で言えば4分の1以下)でしか表示されないこととなったわけです。これをフルスクリーン化して無理やり拡大することはできますが、単に表示が大きくなるだけで(つまり文字など全部が拡大されるだけで)、表示面積が増えるわけではなく、見た目は大きいけど解像度は1024×768なわけで「大きな文字だし、なんだかぼやけている」表示になってしまったわけです。
で、解決策が見つからず「まあ、現状のVMware Fusionの仕様かもしれないな。しょうがないな」と思っていたのですが、この記事を読んでくださった方からコメントをいただき、VMware Fusionではなく、その双璧を成すと言われる仮想環境である「Parallels Desktop for Mac」を使うと、モニターサイズに沿った解像度で表示されるという情報をいただきました。これはとても有益な情報で、小躍りしながら読み、近々Parallelsを購入しようと(新規でも8,000円代で買えるようです)考えていました。
そんな矢先、たまたま本日VMware Fusionを起動した際、アップデートがあることを知りました。私が使っていたのはver.11.5.3だったのですが、ver.11.5.5に更新できるとのこと。マイナーアップデートですので無料でできますんで、さっそく実施してみました。
アップデートしたものの、何が変わったのか分からない(笑)状態。続けて、仮想マシンとして入れてあるmacOS10.12(Sierra)を起動してみました。この時点でもなんの変化もなく、以前と同じ「1024×768ピクセルの画面」で表示されていたのです。
で、アップデートしたので、VMware toolsの再インストールもしました。すると……。なんということでしょう。再起動後に出てきたのは、2560×1440ピクセルに表示面積が広がった画面だったのです。これには驚きと同時に、感動すら覚えました。どうやらアップデートにより、画面解像度の問題が解消されたようなのです。
ただ、少々、動きがよくありません。引っかかる感じがしますし、リドローが遅かったりで、ストレスを感じます。アップデートする前も、もしかしたらそうだったのかもしれませんが、それでもここまでの引っかかりはなかったように思います。そこで、仮想メモリをアップしてみることにしました。
VMware Fusionは、仮想マシンとしてインストールされたWindowsやLinuxなどにあてがうメモリ(仮想メモリ)を設定することができます。何も設定しなくても、いわゆる「推奨値」になっているのでOKなのですが、ここをいじってみようと思った次第。
私のMac miniは物理メモリーを16GB搭載しています。で、VMware Fusionがデフォルトで設定している仮想メモリは2GB(2048KB)。通常はこのままでいいはずなんですが、動きが悪いのがこのせいかもと思い、倍の4GB(4096KB)にして再度起動してみました(仮想メモリの設定変更等は仮想マシン(今回の場合だと旧macOS)を終了しないとできません)。
すると、だいぶ動きがよくなりました。多少ひっかりますが、先ほどとはかなり動きが異なります。
VMware Fusionの仮想マシンとしてWindowsを入れた場合は、仮想メモリを多くすると、かえって動きが悪くなる場合があります。現に、うちのMacBook ProにインストールしてあるWindows 10(VMware Fusionの仮想マシン)は、仮想メモリが2GBのままですが、全く問題なくするすると動きます。WordやExcelもストレスなく使うことができます。つまり仮想メモリを増やす必要がないのです。推奨値とされる2GBで全く問題がありません。これはWindows自体の仮想メモリが関係しているそうなのですが、詳しいことは知りません。
Mac on Macの場合はこの限りではないのかもしれません。詳細は全く不明ですが、経験的に言って、Mac on Macの場合は、仮想メモリを増やした方がいいような感じです。ただ増やしすぎると、本体のMacの動きが悪くなるので本末転倒です。本体のMacの上にVMware Fusionが乗っているのですから。
ということで、Parallelsを導入してみたい衝動をなんとか抑えつつ、とりあえずはVMware Fusionで「やりたかったこと」ができたので、OKとしておこうかと思います。ただ前述のように若干の引っかかりがあるので、負荷の高い作業をするとどうなるかが少し心配です。これは、うちのMac miniのハードウエアとしてのパフォーマンスのためなのか、それともVMware Fusionの問題なのか、あるいは全く別の問題なのか、そのあたりは検証していませんのでよく分かりません。
とはいえ、とりあえずは「広い面積の画面になった」ことに、素直に喜んでおきたいと思っています。
私も以前はVMwareを使っていたので、どの様な使用感かテストしてみました。(良ければ次期バージョンで変更も考え)
Yosemiteをインストールして使ってみました。
説明通りフルスクリーンで1920/1200に変更出来ました。
ですが使用感は、かなり遅く感じます。
画面の描写が、かなり遅く感じでしまいます。
Parallelsでいつも作業していますが、感覚が全く違っていてParallelsを知らない人が見ると、ゲスト環境を実機で作業していると勘違いする位に作動しています。(遅くなる描写も多少有り)
一度テストされるのも良いと思います。
再度のコメント、ありがとうございます。
おっしゃる通りで、VMware Fusionのアップデートで画面解像度は変えられるようになっても、動きが悪いですね。これには私も困っていました。
Parallelsでの動きは、かなり良いとのこと。これはうれしいですね。
折を見て、ぜひ試してみたいと思います。
貴重な情報、ありがとうございました。