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大阪B級グルメ三昧

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大阪B級グルメ三昧_c0122139_1734326.jpg 昨日の14日、仕事で大阪へ行ってきました。B級グルメにかかわる記事を依頼されたのでその取材です。発注者やら、カメラマンやら、モデルさん(とはいえ一般家庭のご家族)と、いわゆるミナミの道頓堀を歩き回ってきました。

 B級グルメというと、富士宮の焼きそばを筆頭に「B-1グランプリ」優勝の歴々が有名で、どうしても「そっちの方」ばかりに目がいきがち。揚げ句の果てには「B-1グランプリ」に参加している食べ物がB級グルメであるなどという本末転倒的な発想まで生まれてしまいがちで困ったものです。

 そもそもB級グルメとは高価ではない料理のことであり、手軽に、安く、おいしく食べられるものであるはず。となれば、家で作ったお茶漬けだって立派なB級グルメ(なんか変な言い方だが)なのであり、権威付けは全く必要なし、ですよね。

 今回の取材も、どちらかといえば「B-1グランプリ」系に流れてしまいそうだったのですが(今思えば、私がそっちへひっぱろうとしていた)、そんなんじゃなくて、楽しく「安くておいしいもの」を食べ歩こう!てな発想で実施されました。

 で、今回は大阪へひとっ飛び(車で、ですが)。おいしいと評判の「たこ焼き」や「お好み焼き」を食べてきました。いやあ、満足満足。そして「目から鱗」状態でした。
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 たこ焼きとかお好み焼きというと、日本各地どこでも食べられるわけで、「どうってことない」料理のように思ってしまいます。もちろん専門店もありますが、お祭りの屋台でも食べられるし、スーパーマーケットでもアルミ箔でお好み焼きを巻いて出来立てを売ってるしで、めちゃくちゃポピュラーな食べ物なわけです。家でも作りますし(夏にうちでやったバーベキューでは、義弟がその場でたこ焼きを作ってくれたし)、大阪では「お好み焼きをおかずにしてご飯を食べる」と言われているくらいだし、本当にふつ〜の食べ物。でもね、大阪のたこ焼き屋&お好み焼き屋は半端じゃなかったです。われわれ中部圏の人間が思っているこれら食物の概念を一蹴するものがありました。

 何が違うって、おいしいのはもちろんですが、それだけじゃない。なんと「いくらでも食べられる」という点が、中部圏と本当に違うところ。特にお好み焼きに関しては顕著でした。

 うちでもよくお好み焼きを作りますが(女房が、ですが)、ある程度の量を食べると「なんか、おなかに溜まってきたから、もういらない」と思うのですが、あっち(大阪)のそれは違います。いくらでも食べられます。その秘密は、まあ私が勝手に思っただけですが、粉にあるような気がします。

 たこ焼きやお好み焼きは、いわゆる「粉もの」です。小麦粉(たぶん薄力粉)を使っており、言ってみればそれがメーンなわけで、小麦粉がなければそれらの食物は存在しないと言っても過言ではないでしょう。われわれ中部圏の人間は確実にそう思っているわけです。そこがそもそも違うのです。大阪のお好み焼きは「粉」を感じさせません。中部圏人は、お好み焼きというと「小麦粉で作ったパンケーキ状のものの中に、キャベツやら肉やらエビやらイカやらの具が入っている」という認識を持っていますが、大阪のそれでは(私が見る限り)小麦粉はあくまでバイプレーヤー。主役にはなれないのです。

大阪B級グルメ三昧_c0122139_17352723.jpg 昨日、私が行ったお店の一つでは、小麦粉を全く使っていないお好み焼きを出しており、これがまた、うまいのなんのって。モデルとして参加してくださった家族の子供たち(小2と年中)は、ばくばく食べるわけです。全部で5つの店を3時間ほどで回りましたが、子供たちは全店でばくばく食べる。いやあ、壮観でした。これは彼らが決して大食いだというわけではなく「つい食べてしまう」この食べ物に理由があります。大阪の食文化は「粉文化」などと言われることがありますが、これは間違いです(たぶん)。粉はメーンではありません。あくまで食材をどうおいしく食べるかが文化の中心課題であると感じました。

 たこ焼き、お好み焼きだけでなく、実は串焼きのお店にも行ってきました。大阪ではお馴染みの「ソースの二度付け、ご遠慮ください」のあれです。店頭に大きな顔のあるここは、お店の1階も2階も満員で大繁盛でした。

 入店し、いくつかの串を頼んで、待つこと数分。モデルさんは別テーブルで、その他スタッフが私と同じテーブルについていたのですが(5人)、モデルさんの撮影もあるのでカメラマンとプラス二人はそちらのテーブルへ。その間に串が揚がってきました。シルバーに光るアルミのバットに注文分全部が乗っています。なので私ともう一人で、各人の皿の上にそれぞれの注文分を分けておきました。と、そこへお店のお姉さん登場。

大阪B級グルメ三昧_c0122139_17361293.jpg「お皿に乗せた串は、ソースの中へ入れないでください」と 言うのです。

 いやあ、知らなかったなあ。ソースの二度付けは御法度だと聞いていたので知っていましたが、そんなルールまであるとは。考えてみれば理にかなっています。皿は、食べかけの串を置きますからね。そこに置いた串をソースの中に入れたら、ソースの二度付けと同じようなことになってしまう。「う〜ん、深いなあ」と関心至極でありました。

 てなことで、ぜひまた行ってみたいお店ばかりでしたが、いかんせん、大阪の道路は走りにくい。今回、私は「乗せてもらう人」だったのでよかったのですが、運転していたT君は、かなり大変そうでした。彼曰く「もう車で大阪へは来たくない(涙)」。都市高速を走っていても、とにかくどこをどう走ったらいいのか分からず、カーナビがなかったら絶対に迷うとのこと。後部座席に乗っていた私も、そのことをひしひしと感じました。今度行くときは、新幹線にしよ〜っと。
by masarujan | 2009-11-15 17:43 | | Comments(0)

まあ、思いつきで書いてます……。落書きみたいなもんです。


by masarujan
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