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Kindleとスマホに見るデバイスの大きさ

 とうとうKindle(キンドル)を買った。paperwhite(ペーパーホワイト)という最も安価な機種だ。長いこと買おうか買うまいか悩んだのだが、CD-Rを大量に買う必要が出たため、Amazonでそれを注文したとき、なんとなく「ついでにポチッとな」をしてしまったのである。

Kindleとスマホに見るデバイスの大きさ_c0122139_69361.jpg Kindleをご存じない方のために少しだけ紹介しよう。Kindleは、ネット通販で有名なAmazonが販売しているタブレットである。iPadみたいなものだ。米国ではかなり前から販売されていたようだが、日本で売り出されたのは去年(2012年)の11月から。そのニュース(もうすぐ発売だよ)を見たとき、私は即、予約購入をしようと思った。しかし腰が引けてしまった。仕事が忙しい時期だったからかもしれないし、支払いを心配したからかもしれない。Kindleの廉価版機種(paperwhite)の価格は、miniではないiPadの最も安い機種の5分の1なんだけど。

 Kindleはタブレットだが、もともとは本(電子ブック)を読むための機器だった。Amazonがe-inkスクリーンと呼ぶディスプレーで文字等を表示する。このディスプレーはいわゆる液晶画面ではなく、一般に電子ペーパーと呼ばれる画面である。電子ペーパーは、Wikipediaによれば電気泳動方式という表示技術を使っているという。「アメリカE Ink社が開発したもので、白色と黒色の粒子を流体に納めたマイクロカプセル中で電解によって移動させることで白と黒の表示を行う(Wikipediaより)」ものだそうだ。詳細はWikipediaや、凸版印刷のサイトで見ることができる。電気泳動方式は、表示内容を書き換える際に電気を使うが、書き換わった内容を保持するのには電気を使わないので、ものすごく省エネな画面を作ることができるようだ。

 こうした電子ペーパーで表示するため、明るいところでも文字が読める。iPhoneやiPadは、天気の良い屋外だと画面がまるで見えないことがある。普通のケータイでもね。ああいうことがないのだ。だから「昼間でも外でもちゃんと電子ブックが読める」ということが売りになっている。

 実は電子ペーパー画面ではないKindleも出ている。LCD、つまり液晶画面のKindleだ。それはKindle fireとかKindle fire HDなどで、カラー液晶を持っており、まあ言ってみればiPadやAndroidのタブレットと同じようなことができる。

 fireとfire HDは家電量販店でも売っているが、電子ペーパーのpaperwhiteは、Amazonから買うしかない(注1)。私は電子ブックを読むために買ったので、Paperwhiteを選んだのである。安いしね。

 Amazon(amazon.com)は、もともとがインターネット書店である。今では本のみならず、あらゆるものを販売しているが(だから私も女房も子供たちもAmazonばかりでものを買う)、メーンの商品はやっぱり本。その本(のうち電子ブック)を買って読むことができる機器がKindleなのである。

 Kindleにはpaperwhiteなどの機器とは別に、iPhoneやiPadやAndroid用の無料アプリもあり、それを使えば機器としてのKindleを持っていなくてもAmazonの電子ブックを読むことができる。でもね、私は電子ペーパーってやつが妙に気になっていたので、Kindle paperwhiteがほしくて仕方がなかったのである。

 で、とうとう購入。さっそく使ってみる。すでにiPhoneのKindleアプリを使っているので、登録も楽ちん。すぐに自分が買った書籍をダウンロードできたりした。

 実際に見た電子ペーパーは、想像していたより少し粗かった。iPhoneのRetinaディスプレーを見慣れているせいもあるとは思うが、文字のエッジが若干(ほんの少しだが)ざらざらしている感じだ。さらの文字の色は真っ黒というよりも若干グレーがかって見える。80%くらいのグレーという感じだ。

 そういった微妙な違和感はあるものの、文字自体はとても読みやすい。ほかのタブレットのように、光で見せているからではないためだろうか。長く見ていても疲れない感じである。また機器自体も213グラムと軽量だし、画面のサイズは6インチという「はがき」を一回り小さくしたくらいで、文庫本の1ページより少し小さいくらい。機器自体は文庫本より少しだけ大きい。文字を読むには適当なサイズだし、手に持って読みやすいサイズと重さだと思う。

 さて、このサイズはなかなか良い。良いのだがそれは「小説などを読むにはちょうど良い」ということである。iPhoneのKindleアプリで読んでいると、やはり小さい。だから本(電子ブック)を読むならKindleのほうがいいように思う。

 ただ電子ペーパーのせいか、反応はあまり良くない。タップしてもiPhoneやiPadのように瞬時に画面が変わることはない。一呼吸、間が空くのである。とはいえ、ネットの閲覧などであるならストレスになる呼吸だが、本を読むことに特化すれば全くストレスにならない。ちょうど紙の本のページを繰るような雰囲気で、妙に心地よいのである。

 サイズの話だが、前述のように本を読むならiPhone 5の画面(4インチ)は小さい。インターネットを閲覧するのにも小さいと感じる。ネットを見るなら、iPad(9.7インチ)くらいが最適な気がする。女房愛用のiPad 2で見るWebサイトはとても見やすい。

 こうなってくると、スマホも少しでも大きい方がいいように思うのは人情だ。だからか(ネット閲覧を鑑みてか)最近のスマホは結構大きい。4インチ以上は当たり前。4.5インチ、4.7インチ、果ては5インチとかなり大きい。5インチとなると、Kindleより少し小さい程度であり、携帯電話(スマートフォン)としてはかなり大きなサイズとなる。

 さて、前回のエントリーで、私はiPhone 5を契約したと書いた(恥ずかしながらの再契約だが)。で、iPhone 5を使い続けているのだが、どうにも持ちにくいのである。以前、iPhone 4を2年ほど使い続けてきたが、そのときはあまり感じなかった。手になじんでいたように思う。ところがiPhone 5にしたらどうにもいけない。

 iPhone 4の画面サイズは3.5インチ。iPhone 5は4インチである。0.5インチ大きくなったのだから、そりゃあ筐体も大きくなって持ちやすさも変わるだろうと言われそうだが、実際に4と5を比べると、機器の幅は全くといっていいほど変わらない。上下の長さが5の方が長いのである。画面サイズは対角(角と角を結んだ長さ)で表示されるので、上下に長くなれば当然、画面サイズのインチ数も多くなる。でも4と5の幅は一緒。加えて新しい5は、4より薄いのである。それならば持ちやすくなっているはずなのだが(幅が同じで薄くなっているのだから)、でも5は、私には持ちにくいのだ。

 原因をつらつらと考えてみると、やはり問題は長さにあったように思う。スマホクラスの電話だと、いわゆるガラケー(スマホ以前の携帯)よりグンと幅が広い。だから片手の中に収まるというよりも、片手で掴む感覚になる。さらに片手で操作しようとすると、親指が自在に動かせる状態でなければならず、つまりは親指以外の指と親指の付け根あたりとで筐体を支えることになる。でもこれだと滑り落ちそうになるので、機器の下あたりに小指を持っていって支えるわけだ。となると、長い筐体は持ちにくいのである。小指を機器の下に持って行くと画面の上の方に親指が届かないからだ。

 iPhone 4のときも若干は「画面上部に親指が届きにくい」ことはあったが、少し伸ばせばなんとか届いた(小指を下部に置いたままでも)。でもiPhone 5になったらそれができなくなった。あ〜あAppleさん、やっちまったな〜な感じである。まあ、私の手が小さいことが原因かもしれないが(でもね、私は片手で鍵盤楽器のオクターブより一音上まで届くのである。さほど小さい手とは言えないと思う)。

 ということで、私的に考えるスマホの理想的なサイズは、iPhone 4の大きさで、iPhone 5程度の厚み(もう少し薄くてもいい)ということになる。iPhone 4は結構重い(重厚感があると言うべきだろうが)ので、重さはiPhone 5くらいの方がいいが。

 さてここまで考えてみて、ふとiPhone以外のスマホのことが頭に浮かんだ。前述のようにiPhone以外のスマホ(現状ではAndroidがほとんどだろう)は、結構大きいのである。あれ、電話としては使いにくくはないのだろうか。他人事ではあるが、なんだかとても気になる。両手で使うのを前提に考えればいいのだろうか。でもね、電話だよね。電話って、手軽に使えた方がいいんじゃないだろうか。多くの人は、音声通話とメールがケータイ(スマホ)利用のほとんどだと思うから。

 てことで、結論としては「iPhoneを含めてスマホは大きい」ということである。やっぱりなんか、持ちにくい。ネットが閲覧できたり(パソコンと同じように見られる)、パソコン用のメールが利用できたり、いろんなアプリが使えたり、パソコンとクラウドを通して同期できたりと、スマホは本当に便利なんだが、使用目的の第一は通話とメールだと思う。ならば、もう少し小さくてもいいんじゃないの?と思うのである。

 先日、家電量販店へ行ったとき、たまたまdocomoショップがあったのでのぞいてみた。そこにキッズスマホなるものがあった。これ、小さいくてとてもいいのだ。画面は4.1インチなのでiPhone 4より大きいが、意外に手にしっくり収まる。大人用でも、これくらいの大きさがベストじゃないのかなと思った次第。

 理想を言えば、3.5インチ画面くらいで薄くて軽いスマホと、9インチ程度のiPad(今よりずっと軽いとよい)の両方を持つのが、場面に合わせて使い分けられるので良いのだろうが、二つも持つのは、なんだかもったいない。それほど使わないしなあ。となると、少し大きめのスマホで両方を兼用しちゃおうということになるんでしょうな。だから4.7インチとか5インチとかの大きなスマホが売り出され、人気が出ているのだろうなと思ってしまう。

 でもね、私個人の意見としては、3.5インチくらいでiPhone 4より薄いスマホが理想。Appleから小さなiPhoneが出るという噂があるが(そういう噂はずっと前からあるものの全然出ないのが現状ではあるが)、そういうの、出してくれないかなあ。


(追記2013.2.5)
(注1)Kindle PaperwhiteはAmazon以外では販売されていないような書き方になっていますが、どうやら家電量販店ほかで、すでに販売されているようです。1月の時点で私が訪れた量販店(エディオン)には、fireとfireHDはありましたが、paperwhiteは見当たりませんでした。店員に「paperwhtiteはないの?」と聞いても「へ? 何それ?」みたいな顔をされるばかりでした。
 2月4日の報道によれば、さらに販路が拡大されたようです。
 CNETニュースより「アマゾンが「Kindle」の販路拡大--コジマなどで購入可能に」
by masarujan | 2013-01-30 06:09 | ケータイ | Comments(0)

まあ、思いつきで書いてます……。落書きみたいなもんです。


by masarujan
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